基礎断熱とは

2026.02.10

基礎断熱とは、建物の基礎のコンクリートを断熱材で覆う工法です。

比較的新しい断熱工法で、それまで一般的だった床断熱工法と比べると施工件数は少ないものの、今ではリスク回避の知見なども蓄積されてきており、寒冷地を中心に採用されるようになっています。

基礎断熱と床断熱の大きな違いは、断熱材を設置する場所です。

基礎断熱では、建物の基礎部分を断熱材で覆います。床下の空間も室内空間の一部と考えて、室内と同じように温度調節や換気を行います。

床断熱とは、住宅1階の床のすぐ下に断熱材を敷き詰めて、床から断熱する工法です。

床断熱は基礎断熱よりも歴史の長い断熱工法のため、施工方法に習熟している施工会社であれば、施工は比較的スムーズに進みます。また、費用も基礎断熱より抑えられる傾向です。

ただ、適切に施工されないと断熱材が断熱材自体の重さで下がってしまい、床と断熱材との間に隙間が生まれ、気密性が下がってしまうことがあります。

気密性が低いと、せっかく温めた家の中の熱を外に逃がす原因となるため、断熱性能が高いのに家が寒い、といったことが生じる可能性があります。

また、床断熱の場合、基礎部分は断熱処理をしないため、冷気が入り込む可能性があります。夏場は、基礎部分に冷気がこもることで、結露が発生しカビの原因となってしまうこともあります。

基礎断熱のメリット

断熱性・気密性が高い

基礎断熱の1つ目のメリットは、断熱性と気密性が高いことです。

基礎断熱では、床下の気密パッキンにより外気の侵入を防ぐため、床下の温度や湿度を室内と室温に近い温度に保てます。

冬でも床下からのひんやりした空気をシャットダウンできるので、床断熱よりも断熱性・気密性に優れているというのが大きな利点です。

また、基礎断熱では基礎の外周部の立ち上がり部分に断熱材を設置するため、断熱材の厚みは自由に変えられます。床断熱のように構造部の太さに断熱材の厚みを合わせる必要がなく、断熱材に厚みを持たせることが可能です。

その結果、分厚く敷いた断熱材により高い断熱効果や気密効果を得ることができるというわけです。

省エネにつながる

基礎断熱の2つ目のメリットは、省エネになり冷暖房費を節約できるという点です。

基礎断熱では、住宅の基礎のコンクリート部分に断熱材を施工します。基礎コンクリートの大きな特徴は、地熱の影響を受けることです。

夏は外気温よりも地熱の方が低いので、コンクリートが冷やされます。その結果、床にもひんやりした空気が伝わり、暑い夏でも室内で快適に過ごせます。

一方、冬は地熱の影響で基礎コンクリートが蓄熱するため、温かさが持続します。

床下の断熱効果が高い基礎断熱なら、室内の温度は外気温に左右されにくく、一定の温度に保ちやすくなります。

夏の冷房や冬の暖房の使用量を減らすことができ、冷暖房費の節約につながります。

配管が凍結しにくくなる

基礎断熱の3つ目のメリットは、床下の配管が凍結しにくくなる点です。

床下も室内の一部と考える基礎断熱では、基礎工事でコンクリートに断熱材を施工し、床下も室内と同じような気温を保てるので、床下の水道管は凍結しにくくなります。

職人による施工に違いが出にくい

基礎断熱の4つ目のメリットは、施工する職人に技術差があっても違いが出にくいという点です。

基礎断熱は、工法がそれほど多くありません。工法が限られているため施工の品質を担保しやすく、施工する職人の技術が違っても差が出にくい特長があります。

また、基礎断熱では、基礎に「断熱気密パッキン」を使います。この断熱気密パッキンは、床断熱で一般的に使われる通気パッキンよりも施工が簡単なので、この点でも職人による差が出にくい特長があります。

基礎断熱は床下がオープンな状態で施工するため、目視で状況を把握しやすく、施工品質の管理をしやすい面もあります。

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